まちこの幸せレシピ

管理栄養士、ナチュラルフードアドバイザー、食生活アドバイザー。元料理教室講師、現小学校給食の調理員。食事は毎日の幸せに繋がる。毎日のちょっとした幸せと美味しいご飯。そんな毎日を綴っています。

食卓という作品

今月のPVが100いってちょっと嬉しい。

これからも見てくださってる方に感謝して頑張っていこうと思います。

 

 

私はお休みの日に本を読むことが大好き。

Twitterやインスタでも紹介したよしもとばななという作家か私は好きすぎて、好きすぎるあまりブックオフで15冊くらい衝動買いしました。全部新居に持っていきます。旦那さん、本の多さは覚悟しておいてください。

 

よしもとばななのどこがそんなに好きなのかというと、とにかく表現が豊かで読むだけで世界観にはまっていく。自分がそこにいるような気分になる。読むだけで異世界に連れて行ってくれる。だから好き。

 

そのよしもとばななの「人生の旅をゆく」という本の一説に食事のことが載っていてとても共感ができたので抜粋して紹介します。

 

 

 

 

「最近の若いお嬢さん達はたくさん野菜を食べるし、盛り付けもきれいにするし、こまめに料理をするし、バカ食いしない。

そういう様子を見ていると、日本人はもう一回、新しいレベルでの和食を作り出したんだな、と感じることが多い。

もちろんそういう時代を作り上げてきたのは、食べ物をおろそかにしたり、ただ早かったり多かったりすることに抵抗を感じた料理人や研究家たちの熱心な活動だと思う。

 

これからの食は、日本が世界に誇れるものになるだろうと思う。

毎日の食事は作品であるというようなことを、パトリス・ジュリアン氏も言っていたけれど、ほんとうにそうだと思う。

食卓は、今日が一回しかないことを教えてくれる絵が描かれたキャンバスのようなものだ。

描かれた絵は、その日のうちに消えてなくなってしまうが、テーブルを共にした人々の頭の中には、かけがえのない思い出が刻まれる。

それはお金では買えないし、消えてしまうからこそ残るものでもある。

 

なくなってしまうのにていねいに作っていくなんて、まるでチベットの砂曼荼羅のようだ。

 

そして、もしも同じ人が作った同じようなメニューにまためぐりあえたら、それもまた人生の幸せだ。

 

そうやって数かぎりない食事の時間を共にして、人は流れていくのだと思う。

いつかもう食べられなくなって、この世を去っていくときまで、思い出は増え続けて、そして、いろいろな人がいろいろな場所で、今日しか描けない絵を、その人にしか出せない色で、描き続けるのだと思う。」

 

 

 

読んだ時なんともいえない感動を味わった。

 

 

まさに私にとって食事は作品である。

洋食にするか、和食にするか、中華にするか。調理法は何にするか。

そして素材や味付けは何にしよう。そして盛り付け。

 

 

作っていくうちにそれぞれの要素がカチッと自分の中で型にはまって食卓はというキャンバスができる。

 

 

食事はその日のコンディションによっても味が変わる。

例えば家族と喧嘩したときに作るご飯はあんまり美味しくないし、風邪を引いたときになんとなく作る料理なんてもっての他。

 

家族と仲良くしているときに作る料理は味がバシッと決まるし、彼が喜んでくれるかなと想像してルンルン気分で作るパンやケーキは自分でも「めっちゃ美味いやん!」って思うくらい美味しい。笑

 

 

そして食事って栄養を摂るだけのものではない。

食卓を囲みながらテレビを見たり楽しくおしゃべりした小さい頃の家族団らんとか、

記念日に一生懸命探して予約して食べた美味しいイタリアンとか、食事って人の心を優しくしてコミュニケーションの場にもなる。

 

 

そうやって食事ってそれぞれの思い出となって積み重なっていくと私は思う。

 

 

 

最近コンビニとか外食産業を見てると健康食が多くなってきてるし、栄養面を気にする若い人達が増えてきて本当にもう一度日本は誇らしい食事を取り戻そうとしているのだと思う。

 

そんな方向に向かっている今、私達世代がしっかりと食事や料理のことを勉強してこれからできていく子供達に伝えていくことはもう一度日本の食事を取り戻すために必要だと思う。だから私も仕事を続けながら健康で美味しい食とか料理の仕方とかをより多くの伝えていきたくて、たくさんの人を食で笑顔にしたいと思ってる。

 

 

 

私はたまたま嬉しいときとか感謝の気持ちを込めるときの表現に料理を使っているけれど、この表現をするのが絵の人だっているだろうし、歌とか本の人もいると思う。

私にとっての食は自分を表現する場所でもあり、それを表現することでたくさんの人が喜んでくれたり役に立つことができたら飛び跳ねてしまうくらい嬉しい。笑

 

人生も私は思い出を積み重ねていくものだと思ってる。

人はいつか食べられなくなるし、この世を去っていくけれど、食事という思い出をこれからもたくさん残していきたいと思う。

 

 

家族とや友達過ごしてきた23年間、彼と過ごしてきた2年半、たくさんの食事の思い出がある。これからもたくさん食事という作品を作ってみんなの思い出に残ったらいいなと思います。

新居でまた彼とのたくさんの思い出もできますように。

 

 

今日のランチも美味しかった。

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カキフライって何でこんなに美味しいんでしょう。(彼が牡蠣アレルギーなのが無念です。笑)

 

 

半熟安納芋ケーキ。塩ミルクアイス添え。

芋って何でこんなに美味しいんだろう。笑

 

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今日も大好きな同期との素敵な思い出ができました!

 

 

 

さて土日の仕事も頑張ろう!